今日は晴天のもとで参加いただいたのは昨日からのMさんです。
もちろん朝からスピード3割増しで快調に滑り込んでしただきました。
今シーズンのレッスンでは、頭で考えることと、感覚で運動することの違い、というお話をたびたびさせていただいております。
レッスンでは頻繁に、「頭じゃ解っているのだけれど、身体が言うことを聞かないんです」というお話を聞きます。
そうなんです。どんなに良い話を聞いても、どれだけ目から鱗が落ちても、感覚として運動できなければ他人にはアピールできません。「デモのように滑れている私の頭の中を見てください!」と言われてもそれは不可能なんです(笑)
頭で考えながら運動しようとすると、当然、コンマ数秒づつ遅れていきますから、スキーでは後傾してしまったり、ロボットのような部分的な運動になりがちで固まってしまいます。
指導員などの検定でもよくある場面だと思います。考え過ぎ、というものです(笑)
あと、運動が苦手な子は考えながら動こうとして、結果として動けなく(動かなく)なる、というのも事実かと思います。言い訳して運動しようとしない、というのもあります。子供の頃の僕自身の経験談です(笑)
自転車の運転を思い出していただければ理解しやすいと思いますが、複数の運動と判断を同時にこなしている場面では、ほぼ自動的な”感覚”で行動していると思います。
そこには、感覚として動けるまで、理屈ではなく反復練習をしたか、最初から感覚として乗れてしまったか、の違いはあれど、無心で対処している経験があるかと思います。
そして、スキーの話に戻れば、あくまでも頭で考えながら運動しようとすると限界がありますので、どこかで無心になって滑り込む時間が必要になります。
自分自身のコーチとして考える時間も重要ですが、それ以上に、無心になって、それが難しければ、考えなくて済むほどの反復練習は必要となります。
このように思っていただけば、必要以上に悩んでしまって動けなくなったり、スキーが嫌いになることはなくなると思っております。
皆様、今シーズンも他人とは比較せずに、自分のペースでスキーライフをお楽しみください!