羅漢寺山(弥三郎岳)は、甲府随一の観光地の御岳昇仙峡にあり、ロープウエーで登れる山です。
山梨百名山の標柱は、このロープウエーを降りた先に、屋台と大きな看板の間にありました。
実は、”山梨百名山”は山梨県の行政主導ですので、史跡や観光の要素も重視されています。つまり、登山者目線だけではない部分が...(笑)
山小屋はおろか道もない山から、今日のようなロープウエーの山までありますし。
さすがに、ロープウエーで登るつもりはありませんので、金櫻神社の手前から林道を登ります。
とは言え、観光地の荷揚げ用の道路として整備されてますので、とても歩きやすく、斜度も緩やかです。パノラマ台へは1時間もかからず到着してしまいます。
パノラマ台のロープウエー山頂駅前は、茶店や屋台、展望台に八雲神社と、観光地そのものです。
(富士山の奥庭にもありました”和合神社”の類もご愛嬌です。)
パノラマ台の喧騒を横目に、あと15分ほど岩場を登ると、羅漢寺山弥三郎岳の山頂に到着します。
羅漢寺には弥三郎という酒造りの名人がおり、武田家にも納めていましたが、大の酒飲みで失敗も多く、住職に咎められました。そこで一斗の酒を飲んだ後、禁酒を誓った晩にこの頂上で天狗になって消えてしまったそうです。
それから、ここを弥三郎岳と呼ぶようになり、弥三郎権現はお酒の神様として祀られるようになりました。
標高こそ1,058mと低いのですが、山頂の岩の上からの景色は絶景です。
岩場は清掃が行き届いているのか、ほとんど滑りません。見た目より安心して登れるはずです。
千代田湖の先には甲府の街並み。その向こうには御坂山塊と富士山です。
確かにこの角度からでも山頂が曲って見えますね。
今日のこれはトレッキングじゃないです。
ハイキング? 遠足? やっぱり、散歩かな。
手前は荒川ダム。
奥には金峰山が良く見えます。
羅漢寺山は金櫻神社から金峰山へと続く山岳信仰の道の要所として、古来から賑わっていたそうです。
ちなみに金櫻神社の奥宮は金峰山の五丈岩そのものだそうです。
登るとバチが当たるかもしれませんよ。(笑)
先ほどの弥三郎伝説は、”神様になった”、というよりは、「大酒飲んでから山に登ってはいけません!」という戒めなのかもしれません。
断崖絶壁の岩の上なので、結構、足がすくんでしまいました。
会社や慰安会などで訪れることがありましたら、お酒を控えて、ぜひ弥三郎岳まで足をのばしてみてください。損はないと思いますよ!
せっかく、ここまで来ているのですから昇仙峡の方も覗いていきます。
今日のような観光地はまた別な視点で整った美しさがあります。
紅葉も、人の手が加わった林の方が鮮やかだったりしますね。
(お寺さんのモミジが一番綺麗だったりとか。)
富士山と違って、こちらは日本の団体さんがほとんどでした。
人数の割りに静かでしたよ。(笑)
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