古いテレマークスキーの本シリーズ、その4です。
「テレマークスキー・テクニック」
発行所 山と渓谷社 1996年12月1日
とにかく、この本は凄いです。
何が凄いかと言うと、スキーの技術書にもかかわらず、第一章がまず、”パウダーの滑り方”から始まっているんです!
もちろん、パート4で川上敦さんの”ベーシックテクニック”の章や、パート3では栃内譲さんのレース紹介の章などもあるのですが、本の最初のパート1は深町計彦さんの”POWDER”からです。
エイ出版の雑誌「POWDER」が出版される前、八甲田の”白い粉に狂った私”など空前のパウダーブームが訪れる前の1996年の本です。
「テレマークスキー・テクニック」というタイトルですが、文章はとても詩的で、もしもこの本が大判のカラー写真の本だったら時代の最先端として取り上げられただろう、と思うと、とても残念でなりません。
そして極めつけは、ドン・シェフチクさんによる、タイトスタンス、高い姿勢、腕は前でキープしシングルポール、「上体の向きは常に斜面に投げ出す感覚で」「胃袋を下に向ける」など自然な落下運動のすすめ、等々、16年後の現在も行われているレッスンが紹介されています。しかもこの本では細板革靴で。
残念ながら、この本も、もう売ってないんです...
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