本日のふじてんはまた雲の中です。
霧雨のため、レインウエア無しでは寒さもあり厳しい状況です。
夏の間は濡れたら涼しかったんですが、いよいよ「もう濡れたくない!」という気温になってきました。
でも、それは冬が近づいている証拠でもありますね。
ゲレンデでは、一般スキーヤーの皆様やボーダーの皆様から、「テレマークスキーの良さって何ですか?」と聞かれることがあります。
そんな場合、サマーゲレンデでは、「リフト乗り場まで歩いてくのが楽ですよ~」と答えてます(笑)
マットは雪ほどは滑らないので、普通のスキーでは、板を担いでリフトまで戻ってくる方も少なくありません。板を外すところはボードも同じですね。
その横を、僕達はお喋りしながらスタコラサッサとそのまま歩いていくので、これが意外に説得力があるらしいです(笑)
それはさておき、”テレマークスキーの良いととろは?”と問われると、最近は、「自分で考える大人のスキーだから」と、そんな風に感じております。
スキーは雪上での移動手段として生まれたと言われています。
そこから、せっかくカカトを固定して、”より早く、より強く”と進化してきたスキーを、1970年代後半になってから、わざわざカカトが外れた道具を選んで、古い技術を引っ張り出してきて、どうやって遊ぼうか?、と考えたところからがテレマークスキーなんです。
なので、一定方向に進化し続けているアルペンスキーに比べて、確立された技術論や、目指す方向が決まっていませんので、自分で考えて、工夫して、試行錯誤する楽しさが、ユーザーひとりひとりにまであると思うんです。
そもそもテレマークスキーを履いたからって、テレマークターンをしなきゃいけない、というものでもありませんし(笑)
しかし、自分で考えるときには、ボキャブラリーが少ないとすぐに行き詰ってしまいます。パラレルターンが上手な人、スノーボードが上手な人、クロカンが上手な人、そんな人は考えたり応用する範囲が広くなりますので、よりたくさんの試行錯誤ができるようになります。運動ですからスキーに限らず、”サッカーや陸上競技の動きから考えてみる”、なんていうのもありでしょう。そう言えば、ちょっと前からは古武道の動きから、というのもありますね。
なのでテレマークスキーは、ぜひとも様々なスポーツを経験して、大人になったらチャレンジしていただきたいとも思っております。
これには、”山に入るのは自己責任”という一面もあるのですが、基本は、”歩けるスキーでどうやって遊ぶか?”、を真剣に考える楽しさ、だと思います。
そんな自分自身のテレマークスキーを思考するためのツールとして、基礎スキーのプルークやパラレルターンなども練習してみる価値があるんじゃないかと、レッスンにとりいれている次第です。
追伸
...なので、テレマークターンについては、考える楽しみを奪わないように、あんまり教え過ぎない方がいいのかな? なんて思うこともある今日この頃です。そりゃ、もちろんレッスンではいつもキチンと説明しておりますけど(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿