2020年6月6日土曜日

本と動画

自粛期間が続き、スキーの本などをあらためて眺める時間が増えておりました。
そこで気づいたことがひとつ。

「教程本って、難しいですよね!」(笑)

文章で説明されるとイメージが掴み難いのでなかなか理解が進みません。
イラストや写真があれば、まだ良いのですが、それでも静止してますので、運動のイメージは持ち辛いです。

なので、教程本って、”出来るようになって”、はじめて、わかった!ってなります。
僕は、残念ながら出来ないときは理解できてませんでした...
これ、初心者にとっては意味ないですよね、目的が指導者のためにあるようなもの(笑)

では、ビデオや動画なら良いのか?

これも、実は、厄介でした。(あくまでも僕自身の話ですが...)

動画だと動いているイメージを持ち易いです。
これ、いいことだと思うのですが、大きな落とし穴もあります。

見てイメージができると、その運動自体が「出来た!」と勘違いしてしまうんです。
出来た、と思ってしまうと、もう試行錯誤や反復練習を怠ってしまうんです。
スポーツの動作や楽器の演奏などは、頭の中で答えを出すだけではなく、身体で表現できるまで繰り返し行って馴れていくことで出来るようになります。

なので、動画を見てイメージが出来ると、「もう、出来ちゃったもんね!」って勘違いしてしまうことが多々あります。これが厄介で、「本当はまだ出来てないんだ」と反復練習を行うことができなくなるんですね。
例えば、とっても研究熱心なのになかなか上手くならないという方に、この傾向が当てはまるかと思います。あくまで、僕の経験上のお話ですが...(笑)

また、うちの年寄りを見てていつも思うのですが、NHKの健康番組などを見逃さないように徹底的に見ているようなんです。しかし見て満足してしまうので、実践しているところに遭遇したことがありません。いつもテレビで健康番組を見ている姿だけ。(笑)

...コロナの手洗いだって方法にはうるさいのに、実際に洗ってるとこ見たことがないし。  テレビや動画って、けっこう罪なやつです(笑)


出来る方法を学ぶのではなく、出来ないことを正確に認識することが、上達のための第一歩だと、常々感じている今日この頃です。

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