2016年3月11日金曜日

通常レッスン  ~あえて後ろ足

今日は3名、普段は野麦で滑られているお2人とシーズンパスのSさんです。

全員滑れる皆様ですので、外向をしっかりとって、”かっ飛ばしましょう!”、と考えていたら、「後ろ足の確認をお願いします!」とのリクエストが... それを求めますかNさん!

いやいや、良い傾向ではないですか。
一番時間のかかるところにあえて挑戦いただくのは、こちらとしても望むところです。(笑)

後ろ足に体重を載せること、細かく言うと、後ろ足のビンディングのプレートの真上まで重心を移すことは、平地で止まっている時には誰でもできる運動ですが、斜面を滑っている時には、とても難しい動きになってしまいます。
僕達は普通は前に歩いたり走ったりしていますので、前足の上に腰(重心)を移動していくことは簡単にできます。しかし、後ろには歩きませんので後ろ足の上に腰を移動していく動きは少し難しくなります。そして、前に滑っている時に、後ろ足に重心をもっていくのはとても難しい運動になります。

もう一つ、難しくなる原因として、後ろ足を引いてしまうことが挙げられます。

後ろ足を腰よりもさらに後ろに引いてしまうと、体重を支えられなくなり、結果として前足に乗り込んでしまいます。
では、なぜ後ろ足を引いてしまうのか? 
それはターン中に内足となる後ろ足のエッジを外すため、の場合が多いんです。パラレルターンで言えば、原田知世さんが、”内足を持ち上げてターンしている!”って怒られているようなシーンでしょう...例えが古いですね。(笑)

テレマーク姿勢の場合、後ろ足を思いっきり後ろに引くと、体重がかからなくなりエッジも抜けてしまいます。結果として内足のエッジが引っかからなくなり、なんとなくターンができてしまう、という訳です。パラレルターンで内足を持ち上げるのと同じ理屈ですので、ゲレンデでは良いのですが、山で滑ったら転びまくってしまう、ということになってしまいます。
そして、これでターンを覚えてしまって癖になってしまうと、いつも後ろ足を引いてターンをするようになり、そこそこ滑れるようになっても踏みかえるような動きがぬけなくなってしまうかもしれません。
まず、斜面に垂直方向を意識して、スキー板がフラットになることでエッジが切り替えられることを確認します。わざわざ後ろ足を引かなくても良いことを覚えたら、きっと、仰け反らなくても、後ろ足の上に体重を載せることができてくると思いますよ。
こちらも参考になれば → http://www.satoyama-ski.com/colum-flat.html


練習後、今日もバンビさんの前でパチリ。

先月レッスンに来ていただいたSさんも、会社を抜けて駆けつけてくれました。

もちろん、この後は皆様でクレープ・タイム!



皆様、お疲れさまでした。
またのご利用をお待ちしております!




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